ITに過剰に頼る危険性について

ITに過剰に頼る危険性について

2016年 1月号

今日のインターネットの技術的な進化や利用者の増大には驚くべきものがあります。益々、便利で快適なIT環境が整ってきていることを実感する人も多いのではないでしょうか。ITの進歩はより便利で、より効率的に仕事を進めることに大きな貢献をしています。そのため多くの利用者がさらに仕事でITを頼りにすることは当然の流れだと思います。しかし、そこには大きな危険性や問題も含んでいることを私たちは決して忘れてはなりません。

社内の連絡やお客様とのコミュニケーションでメールやSNSやその他メッセージアプリなどを利用するとこが頻繁になり、場合によっては日常化していることも多くあります。しかし、本来はお互いに会って話すことや電話で直接伝えるべきことを、メールやSNSだけで行う人が増えております。確かに言いにくいことや面倒なことはメールやSNSで済ませたいという気持ちはわかります。しかし、仕事上でのコミュニケーションである以上は手を抜くことや楽をすることはその考え方が疑われます。

また、会社の仕入を通販サイトで安易に行ってしまったり、ネットバンキングを簡単に考えて利用していた結果、カード情報が漏えいしたり、詐欺被害にあってしまうケースも多発しております。業務の効率化はとても大事なことですが、単に楽をしようという発想ではなく、しっかりとした対策が取られているか?利用者のITリテラシーはその基準を満たしているか?などしっかりと考えて導入しなければなりません。情報セキュリティに対する日頃の対策や教育は重要視しなければなりません。

ITは確かに便利です。簡単に手の届くところにあります。正しく使えばこんなに便利な道具はありません。しかし、一つ間違えてしまうだけで甚大な危害を被る危険性も常に潜んでおります。一人一人の利用者が正しい考え方を持って利用することが重要です。利用の動機が楽をしたい。楽になる。となっていませんか?これが仕事でのIT利用で一番危険な考え方です。