効果的な動画コンテンツを活用したWebサイトについて

効果的な動画コンテンツを活用したWebサイトについて

2013年 7月号

YouTube、Ustream、ニコニコ動画などという言葉を多く耳にするようになりました。インターネットの技術や環境が急速に進み、市場は画像による情報発信から動画によるそれへの欲求を加速しているように見えます。Webサイトの管理をしているお客様からも動画作成などに関する問い合わせが急増しています。また、一人のインターネットの利用者という立場からみても、内容によっては動画の方が受け取りやすい情報も沢山あると感じています。しかし、なんでも動画にすれば良い、ということは当然ありませんし、いったい、どのようにして効果的な動画コンテンツを作ればいいのか?という問題を解決している会社もまだまだ少ないのではないでしょうか?

来場者を集めて開催するイベントがあった場合、その様子を自社のWebサイトで公開したいという要望が生まれます。その際には動画コンテンツを利用することが役に立つでしょう。当社もそのようなことをお手伝いする機会があります。撮影をして、編集をして、インターネット上にアップロードするという作業になります。このような場合はそのイベントの趣旨や会場の事前調査などが重要です。また、お客様の費用負担をできるだけ低く保ち、費用対効果を求めなければなりません。しかし、品質を下げることはできないので、撮影や編集に使用するソフトウェア、ハードウェアと作業する担当者のレベルは高く維持しなければなりません。また、公開するコンテンツはインターネットで配信することになり、決して、お茶の間のテレビで放映するわけでは無い、という認識が大切です。テレビ用の撮影はWeb用の撮影とは異なるため、Web用の撮影の場合は最新のインターネット技術に長けていなければなりません。

効果的な動画コンテンツということは、そのWebサイトの目的が何であるか?を理解した上で、その目的のための成果につながるコンテンツでなければならないということです。例えば、そのWebサイトが商品の販売促進という目的を含んでいるのであれば、動画コンテンツを巧みに利用して、文章や図では説明しきれない内容を発信することができます。その動画コンテンツを逆に補完するように文章や画像での説明を利用して相乗効果を得るような工夫もできます。いずれにしても、Webサイト全体をしっかり見て、動画コンテンツやその他のコンテンツを高度にディレクションしていくことができなければなりません。

Webサイトの戦略目標は何か?それを達成するために、どのような手段や手法が必要か?それを実行できる能力、技術、経験、知識等は十分にあるのか?少なくとも、動画コンテンツを効果的にWebサイトに利用するのであれば、高度なWebディレクション、Webデザインスキル、ネットワーク(通信)技術、インターネットを理解した撮影・編集の技術、インターネットサーバー技術、Webプログラム技術をすべて網羅したチームで作業しなければ効果的な成果(目標達成)を望むことはできません。他社がやっているから、最近流行っているようだから、という安易な動機で大事な機会を台無しにすることなく、しっかりとしたITパートナーを探すことに、注力してみても良いのかもしれません。