オーダーメイドでソフトウェアを作るメリットについて

オーダーメイドでソフトウェアを作るメリットについて

2013年 8月号

情報化時代という点から、仕事を進めるにあたってパソコンやインターネット等の利用は不可欠な状況です。そして、さらに業務の採算向上を図るにはそのためのソフトウェアを活用することが効果的と言えます。業務で利用できるソフトウェアと言うと、販売管理ソフトや会計ソフト等、たくさんありますが、それに加えオーダーメイドで必要なソフトウェアを作るということは、事業の発展に大きな役割を果たします。どんな企業でも、他社との差別化を意識したり、そのために経営資産を投資したりしていますから、ソフトウェアもその差別化にマッチしなければなりません。また、常に業務は改良改善が繰り返されます。そのためにはぴったりと業務にマッチし、いつでも改良ができる開発を行えば、理想的なソフトウェアが出来上がります。

例えば、小売店業界は競争が激しい業界です。差別化して、より良いものを他社よりも1円でも安く売る努力をしますが、利益の計算は大丈夫でしょうか?販売価格が仕入価格によって変動する形態で小売販売をする場合は、まず、仕入データをしっかり取り込み、それに企業秘密の利益率の計算をして、販売価格を決定して、売り場に提供します。大手であれば簡単な作業ですが、中小企業ですとそうはいきません。手間はかかるし、間違えるし、大事な計算は店長しかわからないし、効率化が困難です。しかし、その一つ一つを分解して、整理して、仕入価格から販売価格の値札発行まで簡単にできるというソフトウェアをオーダーメイドで作ることはできます。そうすることで、採算性は著しく向上します。

また、複数の顧客に期限付きのサービスを提供していて、そのサービスの終了期間が近づくと更新しなければならないことがあります。担当者のパソコンと頭の中には入っているはずなのですが、顧客数が多くなることで、管理上のミスが発生してサービス提供の更新と継続ができなくなり、大きなビジネスチャンスを失うことがあります。そのような場合もサービス、顧客など会社独自の必要情報を細分化して整理して、しっかりと管理できるオーダーメイドでのソフトウェアを作ればスマートな管理が可能となり、その強みを発揮してさらにビジネスを拡大させることができるようになります。

このように、ビジネスの戦略上の差別化、強みを更に伸ばすことができるのは、ビジネス戦略に適合した(マッチした)常に変化に対応できるソフトウェアをオーダーメイドで作ることです。オーダーメイドでのソフトウェア開発はどんな会社でも求めていることだと思います。しかし、その会社のビジネスの戦略を伝えて、理解させて、ソフトウェアをお互いで作り上げるという技術力を持ち、相互の信頼関係を構築し、それを費用対効果を考えて限られた費用で作り上げることのできるITのパートナー会社を探すことは少し大変かもしれません。成長する企業には、必ず優良なITパートナーの存在があるということを忘れてはいけないのでしょう。