Webサイトのメンテナンスについて

Webサイトのメンテナンスについて

2013年 9月号

今やどんな会社やお店でも、Webサイトは必要なツールになっています。目的は集客アップ、イメージアップ、販促活動などだと思います。しっかりと企画、設計されて制作されているWebサイトもあれば、素人が趣味で作っているレベルのWebサイトもあります。どんなものであってもそのWebサイトを見る人がいるということは、その方の立場に立って作ってあることが大事なのだと思います。そして、そのことに注意してメンテナンスをするということも同様に重要視されるべきだと思います。

「Webサイトは更新が大事だ」という意見に同調し、「とにかく頻繁に更新しよう。」「いろいろなことをたくさん書こう。」という意気込みでWebサイトのメンテナンスを頑張っている会社も多いでしょう。それがうまくいっている会社もあれば、意気込みが長続きせず、うまくいかない会社もあるようです。Webサイトの更新メンテナンスを代行する会社まであり、Webサイトのゴーストライターまで出現しているようです。目的と手法が逆転し、更新して記事を書くことが目的になってしまっているというような危惧もありますが、現実はそのようなケースが未だに多くあります。本当にこれでいいのだろうかと考えている方も多いことでしょう。

Webサイトの中でもオフィシャルWebサイトという位置付けに置くWebサイトに関しては特に真剣に考えなければならないでしょう。「オフィシャル」ですからそれ自体が会社そのものと映り、見る人はそう判断することになります。はじめはしっかりと企画・設計されていたので、素晴らしいWebサイトデザインであったにも関わらず、Webサイトのメンテナンスの担当者がスキル不足で、醜いデザインになってしまうWebサイトが多数見受けられます。そもそも、始めにWebサイトを制作したメンバーとそれをメンテナンスしているメンバーが変わるとういことは行ってはいけないことです。メンバーが変わるのであれば、前のメンバーからしっかりと引き継ぐか、新たにサイトを作り直さなければなりません。

オフィシャルWebサイトには専門のディレクションが必要であり、これは制作にもメンテナンスにもすべてに一貫してマネジメントをしなければなりません。ここを切り分けるWebサイトはいわばすべて失敗となります。失敗とは目的が果たせず、時間やお金などのコストを無駄にするということです。しかし、多くの企業はこのWebサイトディレクション(制作からメンテナンスのすべてを一貫したマネジメント)をせずにただ一生懸命、小手先の更新作業だけをして、失敗の被害をさらに巨大化させております。今の企業のWebサイト戦略にとって最も重要なことの一つはこのWebサイトディレクション(企画・設計・制作からメンテナンスのすべてを一貫したマネジメント)が自社では行われているかのチェックなのではないでしょうか。