IT環境による業務効率化について

IT環境による業務効率化について

2013年 10月号

毎日の仕事においてパソコンへの依存は益々大きくなっております。ところがそもそも各々のパソコンは何のために使用しているのでしょうか?会社全体で何台のパソコンがあり、それぞれのスペックはどれくらいで、どんなソフトウェアをインストールしているのでしょうか?また、インターネットは何のために使用しているのでしょうか?会社のIT環境は本当に各社員の業務に適合しているのでしょうか?私たちはよくパソコンが遅い、インターネットが繋がらない、プリンターが上手く印刷できない、等のトラブルの相談を受けますが、IT環境と業務内容が適合していないために発生しているケースが大部分を占めております。

改善のための第一歩はやはり棚卸です。これには調査のための時間が掛りますが、その時間を取ることが大事だと思います。先ず電話の通信回線から調べ、電話の配線図を作り、次にインターネットの回線を調べ、LANのネットワーク図を作り、それからパソコンの一覧表と1台1台の詳細スペックなどを調べていくことになるでしょう。セキュリティーや特別なソフトウェアのインストール状況も細かく調べていくことが大切です。できれば、専門知識のある担当者がしっかり調べて棚卸をすることをお勧めします。

会社によっては電話は電話、パソコンはパソコンと切り分けて担当している場合もあるようですが、IT化時代の流れを考えると一括で総括的に管理を担当することが好ましいでしょう。なぜなら通信回線の技術や通信端末の進化はとても早く進んでおり、いかにそれを早く柔軟に取り入れ、自社の業務に適合させるかが競合他社との競争のカギのひとつになるからです。見えない部分ですがココの差が他社との業績の差になっているケースが非常に多くなってきております。

どんな会社でも競合他社には勝たなければなりません。しかし、勝つためには勝てる環境が必要です。あなたの会社には競合他社に勝つためのIT環境がありますか?そう問われると困る会社も多いのではないかと思います。このような機会に自社の専門知識を持つ社員や日頃付き合いのある取引業者でIT環境の棚卸をしてみてはいかがでしょうか?その際は必ず棚卸の重要性を認識して、ITの通信、ハードウェア、ソフトウェアなどすべての分野に対する知識をもつ担当者か取引業者に依頼しなければならないことを忘れないでください。不完全な棚卸であればしない方が良いですし、競合他社との競争での敗戦の要因につながってしまう恐れさえあります。ご注意ください。