SEO対策の問題について

SEO対策の問題について

2014年 1月号

「検索に引っかかるようにしたい。」「検索に引っかからなくなってしまった。」という問合せが最近急増しています。ウェブサイトの制作を行う制作会社にこのような問合せが来ることはすこし不思議に感じます。そもそもお客様はSEOに関してはSEO対策会社に依頼しているはずで、制作会社に依頼をすることは無かったからです。なぜこのような問合せがあるのか?を考えてみると、やはりSEO対策業者に依頼していたにも関わらず、検索エンジンに掛らなくなってしまっているケースが多くあります。そこで、困り果てたお客様は他のSEO対策会社やシステム会社に問合せをすることになるようです。WEBサイトの重要性と共に、お客様のSEOに対する問題意識は急激に上昇していると思われます。自社独自でSEOについて勉強するチームを作っている会社もあるようです。

検索エンジンはSEO対策会社の行ったSEO対策に対して、検索のルール変更を行います。それはなぜかというと、検索エンジンはウェブのユーザーにとって一番有益なサイトを検索で上位表示させようとします。決して、SEO対策会社の対策が取られているサイトを検索で上位表示させようとはしないわけです。つまり、検索エンジンとSEO対策会社は決して同じ方向を向いていないということです。検索エンジンのルール変更に対し、その都度SEO対策会社は対策を作り、それをお客様にサービスとして提供しているということになります。そのためSEO対策会社は費用は成果報酬で請求するケースが多いようですが、言い換えれば、検索エンジンのルール変更があると、常に上位表示させるという確約が取れないので、サービスの提供に対して上位表示確約責任を取らないという請求方法を選んでいるということになります。

SEO業界は市場に顧客を作り、それを拡大させています。顧客もしくは見込客とはウェブサイトであるキーワードで検索に上位表示させたい会社です。そのため「キーワード検索」というような言葉で、狙った企業にある「キーワード」で「検索に上位表示させましょう。」と提案します。ここでの問題はあるキーワードで上位表示されることと、ウェブでの販売が増えるということとは、決してイコールでは無いということをしっかり認識できているか?ということです。多くの場合その認識は少なく、あるキーワードでの上位表示=売上アップと決めつけて考えてしまい、SEO対策に投資し始めていきます。そしてそのある「キーワード」で上位表示されなくなると、新たな対策費用を投資して、また、ある「キーワード」で上位に表示されるように必死に対策に時間とお金を費やします。

企業にとってウェブサイトは何のためにあるのか?おそらく多くの場合は(コストを抑えて)売上を上げるためではないでしょうか?その売上を上げるためにユーザー(既存客や見込み客)に多く自社のウェブサイトに来て、商品を買ってほしいと思っているはずです。そこで大事なことはやはり「ユーザー」となるわけです。決してSEO対策会社が提案した、ある「キーワード」ではなく「ユーザー」がどのようなキーワードで検索するか?または企業はどのようなキーワードで検索するユーザーに自社のウェブサイトに来て、商品を買ってほしいか?いうことが重要になってきます。このような現状の中で企業はユーザー目線でウェブサイトを作っているか?運営しているか?を考え直さなければならないのかもしれません。