IT環境の進歩とIT戦略について

IT環境の進歩とIT戦略について

2016年 3月号

最近のITの進歩はとても速いです。それに伴い、私たちのビジネスの環境も大きく変化していると感じます。たとえば通信回線についてですが光回線の導入で、より大量のデータをより速くやり取りできるようになっております。また、携帯電話などのデバイスですが、これもスマホの急速な普及などにより多様化しております。ビジネスシーンでもスマホ、タブレット、SNS、クラウド・・・等というキーワードを無視できない状況になっているのではないかと思います。

一言でITの進歩といっても、その方向性をしっかり見極めることがビジネスにおいては重要なのだと考えます。自社のビジネスの戦略を決めていく中で、ITの方向性も合わせて考えなければ優れた戦略ができあがらないからです。経営では時代の流れに逆行するような、原理原則に反する方法で利益を上げることはできないと言われていると聞きます。まさに、その通りではないでしょうか。ITの進歩の方向性は一言でいえば「オープン化」の方向です。だからこそ、インターネット関連やウェブ関連技術が注目され、活躍しているのです。

仕事の戦略の方向性は将来の「オープン化」に適合しているでしょうか?少なくとも周囲の社会環境はそうなります。そこで勝てる作戦や計画が、戦略となるのかと思います。社員一人一人の知識が十分でしょうか?必要な情報の共有化をできておりますでしょうか?速い情報分析で早いアクションを起こすことは可能になっているでしょうか?セキュリティやバックアップの対策、体制が整っておりますでしょうか?何も難しいことばかりではなく進んでいく方向に合わせてしっかりとした認識や準備や心構えができているか?を確認していくとこだけでも大切なことだと思います。

考え方によっては、進む方向と合わないことを無くしていくことも重要なのかもしれません。ITに関する間違った知識を無くすことや、情報が共有化されないやり方の廃止、ムダで遅くなる仕事の流れを変える、事故の可能性が高い行動の自粛など、すぐにできることもあるのかもしれません。オープン化とは、「オープンでなかったものをオープンにすること。」です。オープンにするにすると業績が上がるが、現在オープンでない情報はありますか?また、それはどんな情報でしょうか?そんな問いかけも役に立つかもしれません。