ITシステム担当者の評価について

ITシステム担当者の評価について

2016年 4月号

どの会社でも業務においてITシステムの恩恵を受けております。業務システムや各種ソフトウェアだけでなく、インターネットやパソコンなども含めると、仕事の大部分がITに支えられていることになります。しかし、そのITシステムが普段通り利用できるのは、それらをさらに支えているシステム担当者が存在し、彼らの活躍があってこそ始めて成り立っているということを認識しなければなりません。当たり前のことのために、特別な努力をしている人材がITシステム担当者なのです。

ところが残念なことにこのITシステム担当者がそれほど企業内で評価されていないケースが多くあるようです。たしかに営業部門のように利益を上げることは少ないのかもしれません。むしろコスト部門という位置づけで、単なる経費として見られてしまうことがあるのではないかと思います。それが間違っているとは思いませんが、偏りすぎた見方は大きなリスクを抱えることになります。もしITシステム担当者がいなければ、会社全体の業務に大きな支障を起こしてしまいます。日頃からITシステム担当者を管理し評価しておくと良いのではないでしょうか。

例えば何かの業務でITシステムのトラブルが発生したとします。すぐにIT担当者を呼び、トラブルの内容を伝え、復旧を指示します。その際、トラブルの原因はITシステム担当者の責任であるかのように見られます。問題の原因は他にあっても、なぜか責任はITシステム担当者になってしまうということがあります。これは会社に取って大きな損失であることは明白です。自分達が原因ではないのに、自分達の責任になるという評価を受けるITシステム担当者は本当に会社の大事なパートナーという意識を持つでしょうか。

ITシステムに対する正しい知識を会社として身につけることでこのような問題を無くしていくことができます。ITは会社の根幹を支える重要な部門である。そこには専門的な知識と高度な技術を必要とする業務があり、そのような業務遂行ができるスキルを持ち合わせた人材が努力や貢献をしている。また経営者や部門長はそうさせるようにしている。また優れた活用をしている会社ではITシステムはきちんと利益を出しているということを理解することも重要です。ITシステムやその担当者に対する評価をきちんとすることも大事な一歩なのかもしれません。