【コラム】IOLITE Report 2018年7月号 | 株式会社アイオライト
IT戦略におけるシステムの適合について

IT戦略におけるシステムの適合について

2018年 7月号

業務改善、業務の効率化、利益の向上はどのような企業でも重要事項であります。そのためにIT戦略を掲げ、その目標達成のためにウェブサイトのリニューアルや業務システムのリプレイスを計画的に実施しております。ウェブサイトの業務システムは最近ではパッケージ化が充実しており、費用や導入までの早さなどで恩恵を受けていると言われております。技術の進歩がそのようなことを可能にしたと言われることもあります。しかし、実態はいかがなものなのでしょうか。少なくとも、パッケージシステムで何もかもが上手く行ったという結果を出している会社はごく一部です。その他の多くの企業が導入してみたものの、上手く行かず、不満を持ちながら運用上で我慢をしながら使い続けているという結果に陥っております。なぜ、そのようなことになるのでしょうか。

業務ITシステムの開発や導入の成功のポイントは正に業務とシステムの適合に他なりません。その適合が完全に近ければ近いほど成功度合が上がり、効果が発揮できることに繋がります。システムの開発や導入の際にはまずシステムではなく、業務に目を当てます。業務で行っている処理項目を細分化するまで徹底的に分解して流れを解析します。そして、それがあるべき効率的な流れになっているか、処理項目の過不足は無いか、処理項目の順序や戻りや繰り返しなども考慮されているかなどを組み立てていきます。

それが全て整った上で、初めてシステムの設計を進めます。業務の処理項目に完全一致するようにシステムの機能を考えていくのです。業務上で必要となった処理のシステム機能は実装されなければなりません。また、処理の順序、戻り、繰り返し、その他の処理間の動きも忠実に実現できなければなりません。そこでパッケージシステムでは問題が起こります。多くのパッケージシステムでは機能はできたとしても、その処理間の動きで制限が発生し、実現不可能と判断されてしまいます。その程度は運用で対応できる、または多少の我慢も必要だという考えで、導入優先で進めてしまうことがあります。

当事者となっているとわかりませんが、ここが失敗の第一歩であることは明白です。導入を優先することによって問題は小さくなるどころか、大きくなる一方に進んでいきます。なぜなら、業務とシステムの適合ができていないからです。私たちは改めて業務とシステムの適合を考え直す必要があるのではないでしょうか。