トラブルや未然防止の予防について
2018年 10月号
日常の業務を毎日当たり前のように進めておりますが、ITに関するトラブルは突然訪れることがほとんどです。このITトラブルは厄介な問題で、一度起こるとその対応や復旧には大きな労力やコストがかかり、もし仮にトラブルが解消できても後遺症のような状況が残る可能性もあり、企業にとっては大きな悩みになることがあります。
企業の健全な事業の遂行にあたっては経営資源と言われる「人、物、金」をきちんと管理しておくことが必要です。そのため企業では人事においては「労務管理」を徹底しますし、顧問税理によって会計処理や行い、日頃の棚卸し業務などで在庫管理を実施して、それらを基にして年度末には決算処理を行って適正な税務対応を行っております。ところが最近では経営資源の新たな項目として「情報」も注目されてきております。しかし、この「情報」に関しては一部、特に大企業などでは個人情報規定やプライバシーマークなどで規制は施されておりますが、まだまだ自主的な管理に留まり、ITといわれる情報技術全般に関してはまだ多くの企業で注力した管理対策は行われておりません。
そのことが、大小さまざまなトラブルを発生させております。ある日突然、インターネットが繋がらない、ホームページが閲覧できなくなった、突然不審なメールが届く(電話が掛かってくる)ようになった、パソコンが起動せずに業務ソフトが使えなくなった、サーバーが起動せず保管してあった重要なデータが損失してしまった・・・などトラブルの内容は様々です。よく「健康が全てではないが、健康を失うと全てを失う」などという言葉を聞きますが、ITシステムに関することもこれに良く似ています。健全に動くことが当たり前だと思っていたITシステムが、トラブルなどで失ってみて初めてその重要性に気づきます。企業の場合は特に、あらゆる形でその利益を全て失ってしまうことがあるのです。。
それであれば、やはり健康と同様に予防(トラブルの未然防止)が重要なのではないでしょうか。これは色々な形がありますが社員の中で専門的なシステムエンジニアがいない場合はサポートを任せることができる会社に委託することがその第一歩です。多少、ITに知識のある社員というレベルではITトラブルの未然防止はできませんので、信頼できる会社に定額などでサポート依頼をするべきです。事業の責任者は社員やお客様や様々なステークホルダーに信頼されるようにITトラブルの未然防止を考え、対策しなければならないのではないでしょうか。