ウェブサイトの情報の鮮度について

ウェブサイトの情報の鮮度について

2019年 3月号

業務ITシステムとは簡単に言うと、より早くより正確な情報を入力・処理・出力して会社の業務を効率化する仕組みのことです。ITつまり情報技術の強みは早く正確であることです。そのため、社会からはその速さや正確さが最もITシステムに期待されることになるのだと言われます。当然のことですがITシステムの処理が遅ければ利用者は多大なストレスを受けることになります。また、処理したデータが間違っていれば、システムを信用できず、効率化どころか無駄な時間の浪費が発生してしまいます。

ウェブサイトもITシステムの一つでありますので、その情報の早さや正確さは重要であると言えるでしょう。ウェブサイトの情報は年々その重要性を増しており、社会はその情報を当たり前のように活用しております。ウェブサイトは社内システムとは違い外部に発信されている情報ですので、その情報を利用する人は外部の人、つまりサイト閲覧者ということになります。その利用者により早く、より正確な情報を提供することがウェブサイトを運営する会社の責任とも言えるかもしれません。ところが数多く存在する会社のウェブサイトの中には情報の更新がされておらず、その結果、古く間違った情報が発信されているケースがあります。

ウェブサイトの利用者に対してもし古く間違った情報が提供されているのであれば問題であり、会社としては解決しなければなりません。情報を早く、正確にするための作業が更新作業です。この更新作業はウェブサイト運営ではとても重要な作業になり、ウェブサイトを作ること以上に大切な役割を果たしているとも言われております。しかし、この更新作業はある程度の技術が無いとできません。最近は便利なCMS等もあり、技術レベルが低いユーザーでも指定された文言のデータなどを簡単に書き換えることができる手法が進んでおります。しかし、CMSも万全とは言えず、それ自体の導入すら対応できないユーザーも多くいるため、更新がされていないウェブサイトが多発している現状がなかなか変わっておりません。

ウェブサイトを運営して自社の情報をサイトの閲覧者に利用してもらおうという会社であれば、利用者に対する責任感をもう少し上げて、更新作業の重要性を認識するべきだと思います。CMSを導入するという論点ではなく、どういう方法であれ更新作業をするかしないか?という論点です。当然、更新作業はしっかりと管理して実施するべき業務ですので、結論は明白です。もし、自社の技術だけでは満足いく更新作業が進まないということであれば、外部パートナーに依頼して更新作業を依頼すれば解決します。サイト閲覧者のために自社のウェブサイトの情報などをきちんとメンテナンスすることが益々、重要視されることになるのではないでしょうか。